作品名:8.6光年からの手紙
【塾長MAEDAX】
一つ一つに没頭して描き上げる。息を潜めて丁寧に丁寧に撫でるように描き上げる。その瞬間が色褪せずこちらに伝わってくる。構図のうまさや形どりの的確さ、さまざまな物語を思わせる小物、荒れていながらも愛情こもった清潔さの表現。見る側を意識した画面構成、目を引くモチーフのチョイスやインパクト。どれをとっても高い評価なのですが、”没頭している最高の瞬間を分けていただけた”その言葉が僕の評価です。感謝。
【一般投票コメント】
【決勝戦・一般投票コメント】
読みたいと思った作品に投票しました
作品名:水中都市迷宮
【塾長MAEDAX】
このパワー、この魅力!唯一無二の個性と限りなく集中し仕上げられた作品の力に圧倒されます。石に落ちる影や水流に見る愛情。細部への意思が存分に念として刻み込まれていて、息を呑みながら作品を鑑賞する自分がいました。奥に消えゆく魚のフォルムが心地よくて…。何度も何度も細部を確認したくなる絵です。高低差や遠近感、透かしの演出など、ピカイチです!
【一般投票コメント】
【決勝戦・一般投票コメント】
作品名:神域での出会い
【塾長MAEDAX】
好きなものをしっかりと描きたい!と言う作品への想いが伝わる見応えのある作品。陰と陽の使い方が面白い。欲を言うのなら花びらという近景が鳥居の奥に行ってしまっているのは勿体無いかも。自分で描くとしたら、その違和感を演出としてカバーできないか、
その工夫次第でもうひとランク上のステージが見えてきそう。ただこの絵の存在感は申し分なく、もう人工夫でかなり目を引く作品になりそう。
【一般投票コメント】
【決勝戦・一般投票コメント】
作品名:先生、起きてください
【塾長MAEDAX】
「先生、起きてください」というまずは読者に感情を込めて読み上げさせるタイトル、うまいですね。先生の進捗は?などいろんなことを考えながらみる扉絵になります。その意識の誘導が行き着く先のアイテムが締め切りを書かれているメモ帳、6時前を指している目覚まし時計、小綺麗に整頓されている机…。意外にノリノリで先生を意識して見入ってくる人たちにもっと踏める伏線を張ってみるのも楽しそう。まんまと引っかかった読み手がニコニコしながら「先生、起きてください」を叫んでくれるはず。
【一般投票コメント】
作品名:人魚の涙
【塾長MAEDAX】
海に広がる闇は本当に神秘的で重厚で畏れを抱きます。かすかな光と目を凝らしても見えない闇。その情景が見事に表現されているように思います。水の泡の繊細な描写、とても魅力があります。ただ岩の流れや構図に遠慮していて綺麗にまとまりすぎているかも。
中央にある水野あわに見える勢いをもっと大胆に使いこなしていくのはアリかと思います。左上の水面もや光の帯も、もっと主張しても気持ちよさそうです。
【一般投票コメント】
【決勝戦・一般投票コメント】
作品名:Elite
【塾長MAEDAXコメント】
絵作りにこだわりを持って描かれていて、階段の配置やそれを邪魔する崖の岩場など、気持ちよさをくすぐってくれます。上の建物が少し弱さがあり、下の岩場の存在感に負けているところもあるかも。エリートの通う学校の説得力を、描き込みでより表現できたらさらなるインパクトが得られそうです。大胆な影の入れ方はかなりご自身の刺激になっているのかな、と見ていて気持ちがいいですね。
【一般投票コメント】
【決勝戦・一般投票コメント】
作品名:本籍地は異世界神殿
【塾長MAEDAX】
何よりタイトルの突飛さに魅力を発揮できていて、さすがです。タイトルの牽引力が凄くて見るものの印象をいい感じに補完してくれます。そこに絵自体の強さもあり全体がうまくまとまっています。スマホの存在が結構気を使って見なければならないために、もしかしたら自然物の荒さにも目がいってしまうかも。大胆さをスマホに持ってくることで世界観をうまく手綱いて牽引できそうです。
【一般投票コメント】
【決勝戦・一般投票コメント】
作品名:エンカウント・エントランス
【塾長MAEDAX】
扉の先には…?という演出を映像的に使っていて面白いです。この勢いで開けているので、羽を休めていた鳥やらがバアァァっと飛んでいる演出なども映えそうですね。それくらい、カメラの動きが効果的に活きています。ただ関連性を少し読み手の方が解釈しないといけないところもあって、パッと見で伝わるとなお良いのかもしれません。手前のパイプのリアリティや大樹の厳かな印象、ビルの細部などをこのまま描き上げていくと、かなりこのページから目が離せなくなりそうです。
【一般投票コメント】
【決勝戦・一般投票コメント】
作品名:魔法学園に入学!
【塾長MAEDAX】
魔法学園の荘厳な空気を煽ってみせる、インパクトは十分です!装飾の設えやディテールも悪くない仕上がりです。ただどこか平面的な絵に見える処理もあり、目が迷子になる感じもあります。もし手を加えるなら手前のある門の厚みや出っ張りなどの描き込みを増やしたり、空を明るめにして色に沈む感じを無くしたり、手前にあるものと奥のものとの間に1本のホワイトを入れてみたり…。ひと工夫であっと声が出るくらいの背景になりそうですよ。
【一般投票コメント】
作品名:天国地獄大地獄
【塾長MAEDAX】
絵力(絵ぢから)は何よりも人にうったえかけます。ここには星だ!ここには血だ!その瞬間の発想は、なんとなく描かれる絵からは生まれないモノ。それを考えた時の気持ちよさを忘れないように皆は絵を描き続けます。伝わる絵には特有の「絵ぢから」があります。自分の感性を信じて、よりみがきあげてほしいです。たくさんのいい絵にもまれて、もっと自分自身が大声で胸を張れる「絵ぢから」を作ってください!
【一般投票コメント】
作品名:寄席はじめ
【塾長MAEDAX】
寄席の空間に漂う高座への期待感や空気感をうまく絵に詰められています。書き込みをしすぎない、この個性は大切にしていてほしいです。座布団はキャラぐらい目立つ存在でもあり、1段階上の情を込めても良さそう。手前の方の座布団は重厚さがあっていいポイントかも。また柵などで切れてしまうところも一つの形として座布団をとらえておくと良いです。このまま、漫画の扉絵に使えそうなほどポップでおしゃれな背景です。
【一般投票コメント】
作品名:ここから一緒に
【塾長MAEDAX】
王様はどこに行ったのか?絵本の一場面を見ているような面白い世界観です。一枚の絵の中にヒントをたくさん散りばめていて、読み手とうまく遊んでいるそんな印象の作品です。花びらや、窮屈な日常からの脱却を思わせる脱ぎ捨てられた王冠。光の射す方へ飛んでいく王様に、読んでいる側の気持ちは「いけえ!!」と後押しをしてくれそう。ここに至るまでの物語を読みたくなります。
【一般投票コメント】
作品名:High School
【塾長MAEDAXコメント】
あくまでもモブとして描かれている人物たちがうまくモチーフとなっていて、序盤だからこその無機質さをうまく表現しています。空の広さ、奥の学校の積みあがられ方や水面に反射した表現演出は見事です。青春群像ならではのざわつき感や不安感を、かなり素直に絵に投影ができていて、技術力に目を見張るものがあります。真ん中の水面の反射が少し朧げになっていたらとか、中央の机の反射をむしろ入れてみたいとか、色々と欲を出してしまいますね。
【一般投票コメント】
作品名:未踏の天国
【塾長MAEDAX】
ストーリーを読み取っていく作業は個人的に大好きなんですが、ここに描かれている言葉やアクションたちが面白くて仕方ない。全てが始まりを促し、全てがこの後の闇を物語っている。おそらく話は少し巻き戻って物語が語られていくのだと思いますが、この1ページ目につながる片鱗を見た時の心地よさが、この作品の醍醐味なんじゃないかと思う。回想とこの後の展開が挟まれながら進む末にどんなどんでん返しがあるのか、1ページの情報だけでご飯が何杯も進みそうです!
【一般投票コメント】
作品名:そういえば今年はまだ花火を見ていない
【塾長MAEDAX】
清々しいくらいの広い背景。風邪や塩の匂いさえも感じられるような臨場感。望遠的に写された牧歌的でどこか郷愁に満ちたこのシーンに引力を感じます。ただ少しモチーフが小さくなりすぎたところは否めなくて、船や奥にある鳥居?筒?のようなものを果たして大事に読み取るべきなのか、情報に不安な要素が気になります。あえて無くしても良いものと読み飛ばしてはならないものをわかりやすくしてもよさそう
【一般投票コメント】
作品名:扉の向こうへ
【塾長MAEDAX】
圧巻です。あればさまざまな扉があればもふもふの動物もいる。絵を読み取る楽しみをこれでもかとばかりに打ち上げられていて、この漫画のファンになった人は幸せだと思わせてくれる作品です。ご自身の描きたいことを、ストレートに時間をかけて伝えてくださっている。それがとても伝わる背景です。靴はもっと小さくてもよさそうかなとか、真上部分がちょっとわかりづらいかな?というのはありますが、見事な背景に感服です。
【一般投票コメント】
作品名:ユア リトル ワールズ ファインダー
【塾長MAEDAX】
キラキラした世界観、夢を大切にできそうなストーリー。確実に読み手のニーズがそこにある。魔法や夢はいつの時代も空に煌めいていてそれを呼び覚ましてくれる作品だと思いました。グラデーションや画面の作り方が好きです。少し大人しくなってしまっている魔法のかかっている鉛筆。そこから流れる星。もっと大げさに、もっと弾けるくらいが夢があるのかも。
【一般投票コメント】
作品名:神域の境界
【塾長MAEDAX】
現実の世界から ふと異世界に紛れ込んでくるやってくる人たち。それを待ち構えるように待っているような狛狐。果たして入ってきた人たちはそこが異世界だと気づくのでしょうか。神域は身近で、日常の中に何気なく紛れ込んでいるのかもしれない。そう思わせてくれる背景でした。優しいタッチ印象としては軽く、街並みのリアルさを感じさせたらぐっと作品の魅力が高まりそうです。
【一般投票コメント】
作品名:異世界羊と始める牧歌的サバイバルライフ
【塾長MAEDAX】
「異世界羊!?これかーー!」この絵をみるときの思考はそれでした。あの逆光の中にいるあれか!と。その行動は本当に楽しい。みんな同じように楽しみ方を共有できる、これを作れているというのは本当に策士だと思います。細部にも気遣いを感じさせるアイテムもあり、入ってきた人をもてなしてくれる作品です。木に丁寧さがあるとかなり高評価です。
【一般投票コメント】
作品名:NOLL -時の女神と最果ての回廊-
【塾長MAEDAX】
舞っている羽根を目で追っていくと落ちていく鍵、背景に描かれた不思議な木と扉…。特に目を持っていくのが鍵のデザイン。かなりデザインが秀逸でこのアイテムがかなりパワーを持ってくれているので読む人をより惹きつけてくれます。背景は時の女神が出てきそうな流れがいい感じなのですが、アップになって扉を開ける演出としては一コマ目と二コマ目のつながりが少し読み取りにくいかも。一コマ目にアップにされていく場所のきっかけを作りたいですね。
【一般投票コメント】
作品名:始まりの街
【塾長MAEDAX】
絵の勢いがある!この背景は本当にその一言に尽きます。でも勢いだけじゃなく、物語や生活、デザインや動かしてみたいと思わせる小物。手前にある尖塔のバランス、奥の畑にあるシンボリックな教会のような建物。流れる川やすみひとの息遣い。まるで安野光雅さんの絵本を読んでいるような楽しさに満ちていて本当にすごい。ただ一番の評価ポイントは「絵の勢いがある!」それに尽きます!
【一般投票コメント】
作品名:摩天楼に臨む
【塾長MAEDAX】
闇に聳える摩天楼。手前には明かりの入らない低層の建物と渡し船のような質素な光景。物語を見る側にハッとさせる感覚をまず印象づける。対比感を使いこなしていて、絵作りの巧みさを感じる、とてもいい背景でした。奥のビルはもっと光っている窓を多くしてもいいですね。また個人的には、奥の摩天楼を暗くならない程度に少しベタを入れてみるとか、主線を曖昧にしてみても効果的かもしれないと思いました。
【一般投票コメント】